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遺言書をめぐる親族間の争いについて

悲しいことですが、遺産相続が元で親族が絶縁状態になってしまうことが本当にあります。
私の母方の祖父が亡くなった時にまさにそのような状態になってしまい、当時まだ高校生だった私としては、大人同士の言い争いが何とも浅ましく見えてしまって嫌な気持ちになりました。
母は4人兄弟の末っ子だったのですが、祖父という人は4度結婚しており、兄弟全員の母親が違っていました。
4回も結婚していたという事実だけでもかなり驚いてしまったのですが、あの世代の人の場合、妻が亡くなると残された子供を育ててもらったり家事をしてもらうためにすぐに再婚するということがそんなに珍しいことでもなかったようです。
でも、幼い子供を残して次々と3人の妻に先立たれてしまった祖父はよほど運の悪い人だったのかもしれません。
母親が違うせいか、4人兄弟の仲は決して良くなく、母が腹違いの姉や兄の悪口を言っているのを苦々しい気持ちで聞いていたことが何度もあります。
なぜあのように仲が悪かったのか、多分何らかの理由があったのでしょうが、知りたいとも思えませんでしたので、一度も聞いたことがありません。
でも、親同士の仲の悪さは子供には何の関係もありませんので、従兄弟とはよく一緒に遊びました。
特に、年齢が1歳しか違わない従兄弟とは、気が合ったので本当によく遊びました。
しかし、祖父が亡くなった後に遺産相続問題で兄弟4人が大揉めした後には、会う機会が全くなくなってしまい、以来一度も会っていません。
なぜ、あそこまで揉めてしまったのか、正確なところはよく知りませんが、兄弟の中の一人が遺産を隠して独り占めしているとかの理由で揉めていたように記憶しています。
祖父はそんなにお金持ちだったわけではありませんし、私の母は家を出てしまって、祖父の最後の世話は長兄の奥さんに任せっきりになっていましたから、子供の私は母に遺産を放棄することを勧めたのですが、感情的になってしまって全く聞く耳を持ってくれませんでした。
その後どうなったのか細かなことは知りませんが、兄弟4人は完全な絶縁状態になってしまい、法事などに呼ばれることも全くなくなってしまいました。
そのような実例を身近で目にしているため、私は自分自身の死後に子供同士が揉めてしまうことがないように遺言書を作成してあります。
まだ50代ですので、当分死ぬ予定はありませんが、転ばぬ先の杖として遺言書を用意しておくことにしたのです。
毎年、新年を迎えるたびに見直して必要があれば書き直すようにしていますが、この遺言書がなくても喧嘩などせずに兄弟がいつまでも仲良く助け合って生きていってくれるのが一番の希望です。

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